「真名」「仮名」「同名」「異名」

 

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なぜ『枕草子』を考えていたか忘れていた。「春はあけぼの」が革新思想だったということで、

を読んでいたのだった。

『九章算術』に「同名」「異名」が出て来るからである。『九章算術』は紀元1世紀ころ成立であるらしいから、卑弥呼の時代(3世紀)の前である。
3世紀の注釈家劉キによれば、

「無入」とは減数(あるいは加数)に対する被減数(あるいは加数)がないということである

P23 √2の不思議
第1章人間の条件は数学することであるー数の発見
1.0の発見
ソロバンが便利すぎたー中国における「0」

漢字はどうだろう。
日は▢、白は△、火は△△△だったのであった。

白はシャレコウベからと考えられているが、シャレコウベは別に真っ白ではない。
中国のどんぐりは白いのかなと思ったけれど、そんなことはない。皮を剥けば白身であるが、剥いたら笠をわける横線が必要ない。
確証はないが、これを純粋に抽象記号として考えたら面白く、その場合「無入」などと考える必要がない。いや、{pui} が { } (無入)なのだが、{ }{ }{ } を「火」としてしまった。なるほど科学的には興味深いが、それでは算術が成立しない。

気体がイオン化してプラズマを生じている状態である

火 - Wikipedia

これがどれくらい興味深いかと言うと、

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左:紙垂 - Wikipedia
右:注連縄 - Wikipedia

雷(プラズマ)を表現する紙垂シデのうち伊勢流は、▽▽▽であり、紙垂は「白」なのであった。紙垂が雷なら、注連縄は雲だろうと思うが、そういう説明をなかなか見ない。
どうも中国人も数詞に「一」「二」「三」などと振ってしまったから、「白」たる△を使えず失敗したらしい。

博物ふぇすてぃばる!出展ブース紹介 C-31 どんぐり料理研究家/どんぐりキノコ研究所(2019両日)

「白」は「白」で△△△と独自に足されて、これなどは助数詞のことではないかと思わないではないが、具象的すぎて使い勝手が悪い(どうせなら日を3つでよいではないかと思わないではないが、「晶」があり、これは☆☆☆だったらしい。なぜ、そうなる。いや、▢▢▢だろうと言うのなら、中国の神話では9つあった太陽を落として1つにしたのであるから、日が3つはおかしなハナシで、これは「日の光」だろうなると、「光」は「火+人」で別にあるのであった。漢字は具体的すぎる難点もある)。

「晶」という漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首を学習

そういった点でなかなか中国人の発想も微妙で、日から白となる着眼点はよかったが(どんぐりやしゃれこうべなどは信じがたい。それらは黄味かかった色でしかなく、もっと白いものはある。)漢字を持ったばかりに「日」と「一」と区別してしまった(日にある横棒が一を表現していたらなら興味深い)。
音で済ませていた(かどうかは正直わからないが、とりあえず。)古代の日本人との違いであるが、日本人がソロバンを使い始めたのがいつかはっきりしない。

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自分が漢字を作ってよかったなら、日は〇に中黒だから同じく「日」、白は△に中黒だから同じく「白」、火は中黒を人が扱うから同じく「火」、光は中黒そのものだからゝとしたいが、踊り字と区別がつかないので下に線を引いても「上」を避けて「ム」とし、白(△)より一画少ない形だ。雷は光が(縦に)連なるので(上下の)「ムム」で、星は光がたくさんという意味で「ムムム」だ。

ところが実際には反対のことが起きていた。

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なんと、ムは土で、重ねに重ねて「ムムムム」となると、なぜか「幽」になる。光がなくなった様子だ。要は、これは土というより黒だろうか。

中国人よ、なぜそうなった?

1 + 2 + 3 + 4 + … = − 1 / 12

1+2+3+4+… - Wikipedia
シュリニヴァーサ・ラマヌジャン - Wikipedia

これはそういう特殊な計算をしたからであって、フツウの算術で無限和を出してももちろん負数になりはせず「ドヤ顔禁止(マウント禁止)」なので注意が必要である。昭和は死ぬほど糞だった。


3までは人知の範囲内で、4になると人知を超えると考えたのではないか?
そうすると、四角四方は人知を超えており、日もまた▢(翻って、白が△)なのに納得がゆく。

「幽」という漢字の意味・成り立ち・読み方・画数・部首を学習

黒も過ぎると光になるのは斬新だったが、対義の、コントラストによる強調を自分が感じただけのようだ。△△△の各△が「糸(極小)」化したカタチらしい。