リンカーンと自由民主主義

「待機児童問題」とフォーカスするからわからないのであって、「過密問題」と捉えれば矛盾(ジレンマ、トリレンマ)の解消になると思うよ。

過疎(或る種の需要不足)は自由を制限しないと解消しない。
移動の自由(経済的自由権の根幹)を認める限り、原理的に、過疎は解消しない(例、中国の農村戸籍)。

過密(或る種の供給不足)も何かしら自由を制限しないと解消しないんじゃないかね。

その自由が何かとどのようなパラドックス(ジレンマ、トリレンマ)を構成しているか考えてみればいいんじゃない?

それと、「昔の親は今ほど保育園なんかなかった!甘えてる!」は規範命題だけれど、規範命題自体は間違ってないんだよ?なぜなら、保育は、補充要件に従うから(不足して初めて不足分に限り補う)。

まずは、国民国家という規範の城塞で、国民の権利を保全するべく目の前の諸問題の解決に当たるべきだろう。というのは、我々は、なぜか一番重要な原則を忘れがちだからである。現に、「国民国家とは国民の権利を保全するために存在している」という原則を見事に皆が忘れていたではないか。おそらく、忘れさせる仕組みが存在するのである。

最後に一言私見を述べると、資本主義は素晴らしいものだが、それはあくまで国民国家の条件に敬意を払うことが前提である。「いや、野蛮人でけっこう」という合理的な経済人もいるかもしれない。しかし、「けっこうではないのだ。その労働形態と賃金体系と雇用条件は国民国家の原則に反するので改めてください」と応えなければならない。

納税額の低い人を「税金泥棒」と見なす社会は、どう克服されてきたか(石川 敬史) | 現代ビジネス | 講談社(6/6)

このエッセイは完璧です。最初の1文字から最後の1文字に至るまで、内容、進み方のどれをとっても、完璧です。

すごいね。このまま、エッセイの書き方の見本としても、高校生の政治の教科書に載せた方がいいのでないの?こういう文章を読むと、リテラシーがつく。

例えば、資本主義社会に触れて「野蛮人」って出て来て、このエッセイの文脈では、もちろん、ロックを想定しているだろうし、資本主義批判からでは社会主義の文脈でそういった語彙があるのかもしれないし(勉強不足で知らない。)、なにより、社会主義の政治的敗北が「イノベーション社会」の到来に拠って決定的になったとき、このイノベーションにとって不可欠だったのが「蛮勇」だったからだね。

なぜ、これが、最後にしかももっとも重要なキーワードで出てくるかというと、結局、自由民主主義への評価が問われているからなんだ。

ここでは触れられていない「野蛮」な考え方(認識)のひとつに、「取引観念」ということがある。その観点からはキリスト教はこれを克服するための宗教とも言える。「倫理」とは取引観念を克服した考え方であるならば、なぜ、ロックが神を必要としたかもわかる。しかし、資本主義によって、ふたたび、取引観念は肯定された(だから、シャイロックは常に問われる—我々は 契約によって 、、、、、、 どう合理化すべきか。シェイクスピアは突然現れたのではない。モラルはそもそもパラドックスを扱うものだ。キリスト教にはその積み重ねがあった。シャイロックを裁いた裁判官が為したのは、論理に依って内部に取り込む―不胎化する手続きだったのだ。イギリス人の言語感覚は突出している。シェークスピアだけではない。ホッブスルイス・キャロル、ジョージ・ブール、ラッセル、アラン・チューリング、ハーバート・ハート、そしてフィリッパ・ルース・フット。いつだって、経験主義者たちは、日常的なパラドックスを扱っている)。

我々に自由民主主義しか選択肢がないのは、自由な社会が不可避にパラドックスを形成するからだが、それはもうひとつの絶対主義である統制的な社会主義よって満足のゆく通りに解決ができないからだ。

我々の戦前は、このエッセイの文脈に従うならば、ホッブス上杉慎吉)とロック(美濃部達吉)とカント(西田幾多郎)の相克の中で動いてきたと見えなくもない。
一時はロックが勝利を収め、その時期にもっとも、(そのせいばかりかはわからないが、)この国はアメリカ寄りになった。やがてそれは後退した。世界的なオカルトの席巻である。就中ドイツと仏教の影響が決定的だった。オカルトとは「おどろおどろしい」という意味ではない。19世紀科学革命以前の幾何的世界観を擁護する新しい運動や新しい思想のことである。ドイツ人好みの緻密さと世界観を持ち、日常社会を包括的に取り込んだ。それは一方で当時はまだ近代国家につきものの戦争を「戦時体制」「準戦時体制」として日常的に推進するのにもっとも適していた。

 

とまれ、近代国家を擁護する者たちは、法的義務と法的権利の間を埋めるエーテルたる道徳の塩梅について、常に悩まされる。近代国家に必須だからである。
近代主義のモデル志向は、普遍的人間観を胚胎している。そこでは、権利と義務は密接なのだ。例外に置かれる人たちも、そこからの道徳で測られる動機が芽生えるのであるが、自由民主主義は、自由主義、民主主義と言うそもそも系統のことなる2つの主義をその補完を求める必要から結合しているので、結合動機を強く要請するのであった。
それでも我々には自由民主主義しか選択肢はないのであった。我々はパラドックスを上手く不胎化しなければならない。それは宗教的信念に基づくことではなく、技術的確信に基づくことである。

 

【参考】質問例

  • ジョン・ロックに対してはトマス・ホッブス(による二重規範、「動的」なシステムにおいて、どうパラドックスを処理したか)
  • ヒョードルドストエフスキーに対してはトーマス・マン
     How did Fyodor Dostoevsky depict a modern temporal consciousness in 'The Brothers Karamazov' (1879-80), distinguishing it from that of the past? The novel explores the internal conflicts of characters who grapple with moral dilemmas.

     Similarly, how did Thomas Mann achieve a comparable portrayal in 'The Magic Mountain' (1924)? This novel addresses the broad debates surrounding profound social changes that impact the essence of individual existence, as characters confront the challenges of war."

     フョードル・ドストエフスキーは『カラマーゾフの兄弟』(1879-80)において、過去とは異なる近代の時間意識をどのように描写したのでしょうか? この小説では、登場人物が道徳的なジレンマに直面する中で、内面の葛藤が探究されています。
     同様に、トーマス・マンは『魔の山』(1924)でどのように匹敵する描写を達成したのでしょうか? この小説では、登場人物が戦争と向き合いつつ、個々の存在の本質に影響を与える重大な社会的変化に関する幅広い議論が展開されています。

  • バリトン・ムーアに対してはエマニュエル・トッド

     As discussed in the section titled 'Three Developmental Forms of American Capitalism' by Barrington Moore, Jr. in 'Social Origins of Dictatorship and Democracy: Lord and Peasant in the Making of the Modern World' (1966), plantation management is a product of the instrumental rationality inherent in the spirit of capitalism.
     The French historian, demographer, and political scientist, Emmanuel Todd, explores the connection between family structures and political ideologies in different societies in his work 'The Explanation of Ideology: Family Structures and Social Systems' (1983).
     In the central arguments regarding the forms of domination brought about by the relationship between social structures and political systems, what is the primary distinction between these two?

     『Social Origins of Dictatorship and Democracy: Lord and Peasant in the Making of the Modern World』(1966)の'Three Developmental Forms of American Capitalism'と題された章においてBarrington Moore, Jr.によって議論されたように、プランテーション経営は資本主義の精神に固有の目的合理性の産物です。
     フランスの歴史家、人口統計学者、政治学者であるエマニュエル・トッドは、彼の著書『The Explanation of Ideology: Family Structures and Social Systems』(1983)で異なる社会における家族構造と政治的イデオロギーの関連性を探求しています。
     社会構造と政治システムの関係によってもたらされる支配の形態に関する中心的な議論において、これら2つの間の主要な違いは何でしょうか?

  • ジョン・W・デ・グルーチーに対してはヨセフ・シュムペーター

     In 'Christianity and Democracy: A Theology for a Just World Order' (1995), John W. de Gruchy highlights the potential for capitalism to lead to an aristocracy.
     Conversely, in 'Capitalism, Socialism, and Democracy' (1942), Schumpeter, while emphasizing creative destruction and innovation, acknowledges specific challenges and contradictions within capitalism. He addresses concerns about the concentration of economic power and the emergence of a managerial class.
     How do their perspectives on capitalism contribute to different views on the impact toward the modern individual, shaped by motivation through these systems?

     『キリスト教と民主主義:公正な世界秩序のための神学』(1995年)では、ジョン・W・デ・グルーシーは資本主義が貴族制につながる可能性を強調しています。
     対照的に、『資本主義、社会主義、そして民主主義』(1942年)では、シュンペーターは創造的な破壊と革新を強調しながらも、資本主義内部の特定の課題と矛盾を認めています。彼は経済的権力の集中やマネージャー階級の出現に関する懸念に注意を払っています。
     彼らの資本主義に対する視点が、これらのシステムを通じて動機付けられた近代的個人への影響に対する異なる見解にどのように寄与しているのでしょうか?

(アマゾン書籍紹介)以下、すべてChatGTPによる翻訳に依る

アブラハム・リンカーンは直接の政治哲学者ではありませんでしたが、言葉と行動の中で彼は政治における多くの最も重要で永遠の問いに取り組んでいました。人気主権(註popular sovereignty)の道徳的基盤は何か?多数派の意志には適切な制約は何か?法を敬うべき(は)いつであり、なぜか?法の文言が正義に必要なものと矛盾する場合、どうすればよいのか?特定の国への忠誠心は普遍的な理念への約束とどのように関連しているのか?すべての人々の自由権利を守る最良の方法は何か?本書の寄稿者である、方法論的およびイデオロギー的に多様な学者グループは、これらを含むリンカーンの政治における究極の問いに対するリンカーンの応答を調査しています。その結果、アブラハム・リンカーンだけでなく、リベラル民主主義(自由民主主義)の約束と逆説が鮮やかに描かれています。

基本的なリベラル民主主義(自由民主主義)のアイデアは、個々の自由が法の前で平等の市民として扱われ、法に従い、国家が市民にどのように対応し、市民同士がどのように対応するかに制約がある民主政治秩序によって最も確実に保障されるというものです。これらのアイデアは理論上は素晴らしく一貫していますが、実際の政治では問題が生じます。本書の著者たちは、リンカーンをこの逆説の具現としてアプローチしています。「自然に反奴隷制」でありながらも奴隷制法を堂々と守る姿勢を持つ人物、一般市民の擁護者でありながらも民主主義の過度さに悩まされる人物、平等な自然権のアイデアに献身していながらも調和的で異人種間の民主主義を想像できない人物としてのリンカーンに焦点を当てています。リンカーンがリベラル民主主義(自由民主主義)のプロジェクトの意味と一貫性を実践でどのように解明しようとしたかを検討しながら、これらの著者は異なる視点と多様なレンズを通して16代大統領の政治思想のプロファイルを作り上げています。彼らのエッセイは一緒に、アブラハム・リンカーンを政治的行為者として、彼の時代と現代の自由民主主義の永遠の問いに対する表現、アドレス、再構築を生み出します。

目次 謝辞 導入、ニコラス・ブッコラ 第一部 リンカーンと民主主義

  1. リンカーンのライシアム・アドレスにおける繁栄と専制、ジョン・バート
  2. プロビデンシャリズムと政治: リンカーンの第二次就任演説と民主主義の問題、マイケル・ザッカート 第二部 リンカーンと自由
  3. リンカーン奴隷解放の倫理: ユニバーサリズムナショナリズム、例外主義、ドロシー・ロス
  4. 仮に正直なエイブが真実を語っていたら? リンカーンの政治思想における自然権、人種、法主義、ニコラス・ブッコラ 第三部 リンカーンと平等
  5. "共和党の重要な要素": 反奴隷制、ネイティビズム、リンカーン、ブルース・レヴィン
  6. リンカーンの競合する政治的忠誠心: 反奴隷制、連邦、憲法、マニシャ・シンハ 第四部 リンカーンとしてのリベラル民主主義の政治家
  7. 解放への4つの道: リンカーン、法、宣言、アレン・ゲルゾ
  8. リンカーンのカント的共和国

寄稿者 索引


自由民主主義に関するChatGTP(3.5)の紹介文献

  1. 「The Globalization of World Politics: An Introduction to International Relations」(John Baylis、Steve Smith、Patricia Owens 著)
  2. 「Comparative Politics: A Global Introduction」(Michael J. Sodaro 著)
  3. 「Principles of Comparative Politics」(William Roberts Clark、Matt Golder、Sona Nadenichek Golder 著)
  4. 「Politics: An Introduction」(Andrew Heywood 著)

(最新版のアマゾン書籍紹介抜粋)

学生が主要な国際関係の議論や論争を考え、理論やアプローチを実際の世界の出来事に適用するのを助けるための特別な教育的特徴があり、理論と実践のギャップを埋めています。多肢選択問題や対立する意見の特徴などの対話型のアクティビティは、能動的な学習を促進し、学生の主要な概念や論争への理解を向上させます。

(旧版のアマゾン書籍紹介抜粋)

第七版では、フェミニズムや人種に関する新しい章など、分野の最新の動向を反映するいくつかの全く新しい章が追加されています。これにより、本書が将来の国際関係の主要な問題を定義するであろうトピックを引き続きカバーすることが確認されています。新しい教育的特徴は、読者が主要な国際関係の論争を評価し、理論や国際関係の概念を実際の世界の出来事に適用するのをサポートしています。

学生向けリソース:

  • 国際関係のシミュレーション
  • 実践における国際関係理論のケーススタディ
  • 寄稿者によるビデオポッドキャスト
  • 対立する意見の特徴を評価する方法に関するガイダンス
  • ジャーナルの記事、ブログ、およびビデオコンテンツへの対話型リンクライブラリ
  • フラッシュカード用語集
  • 多肢選択問題
  • 復習ガイド

講師向けリソース:

  • ケーススタディ
  • テストバンク:学生をテストするための準備が整った評価資料を完全にカスタマイズ可能なリソース
  • 質問バンク:学生をテストするための短答式およびエッセイの質問を含むバンク
  • PowerPointスライド
  • 本からの図表

(最新版のアマゾン書籍紹介)

これは、さまざまな国での政治の研究に対する非常に包括的な導入です。第I部では比較政治の中核トピックを調査し、学生に今日の政治の複雑さを理解するために必要な概念と分析手法を提供します。科学的手法の基本的な技術(例えば、質的仮説検証)が政治の現実を理解するためにどのようにステップバイステップで使用されるかを説明します。第II部では、第I部で紹介された概念と分析手法を使用して、いくつかの主要な国々について詳細な研究を提供します。概念の豊かな概念化、分析手法、多様な国々の包括的なカバレッジを組み合わせることで、この魅力的なテキストは学生に、論理的かつ体系的に政治について自分で考える方法を教えます。

(旧版のアマゾン書籍紹介)
この初版の教科書は、比較政治の導入コースにおいて方法論と政治の科学、理解可能で包括的なテキストのバランスを独自に実現しており、ほとんどのバックグラウンドがない学生でも政治学の主要な概念、理論、基礎を理解するのに本当に役立つものです。比較政治の科学への導入として印象的であり、著者はナッツアンドボルトアプローチを意味のある歴史的および現代の政治の例と組み合わせ、これらの例を強固な理論的背景と融合させています。非常に明瞭なトーンで書かれ、ウェブサイト、演習、読み物と共に提供されているため、このテキストは導入レベルの学生にアプローチし、同時に学問的な研究のトレーニングを継続するのに使用できる素材を提供しています。PowerWebが同梱されており、学生を3つのレベルのリソース資料に引き込み、対象に応じたものであるため学習を拡張する真の手段を提供しています。『Comparative Politics: A Global Introduction』は、どんな比較政府コースにおいても必要不可欠です。

(最新版のアマゾン書籍紹介)
世界を形作ってきた政治イデオロギーについての類まれない包括的な調査を提供する、アンドリュー・ヘイウッドの画期的な大学生向け教科書の第7版は、過去から現在にかけての政治信念や教義を学生に案内する面で依然として先駆的な存在です。印象的なトピックを網羅する本書の前半は、保守主義社会主義リベラリズムアナキズムファシズムなどの伝統的なイデオロギーに焦点を当て、後半ではポピュリズムフェミニズム、グリーンイデオロギー多文化主義、宗教原理主義などのより現代的な運動を取り上げています。近年の政治界を揺るがす注目すべき出来事を考慮に入れつつ、自由民主主義の衰退や世界中でのポピュリスト運動や権威主義の台頭などの著しい現象の研究がどのように政治イデオロギーの学習を通じてその重要性を明らかにできるかを示すため、本文は全体的に見直され、更新されています。

このトピックへの最もアクセスしやすく、簡潔かつ包括的な導入書であり、政治イデオロギー、政治理論、入門政治のコースを受講する学生にとって不可欠な教科書です。初めて政治イデオロギーを理解しようとしている方にとっても、必読の書となるでしょう。

 

小倉光雄
★★★★★ グローバル資本主義の発展を具体的に概観できる傑作
2023年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入

ちなみにマルクスは、資本の本源的蓄積過程では暴力による資本蓄積が産業資本主義の成立に必要だったと指摘しているが、そこではイギリス国内における農民層の分解(いわゆるエンクロージャー)を考えていて、新大陸への視点は欠如していた。現在では多くの学者が、産業資本主義の成立に不可欠だったのは新大陸からの富の収奪と奴隷労働だったと言っている。
(略)
南北戦争後は、結局奴隷は解放されたが、南部農業は依然として労働力を必要としたために、元奴隷は分益小作農となって黒人差別は20世紀まで続くことになる。ただし、農場主は奴隷に比べると小作農は働き方が生ぬるい、と言っていたわけだから、奴隷解放に意味はあった。
(略)
最後に、マルクス主義歴史家であるホブズホームが、19世紀をブルジョワ文明の時代、20世紀の一時期をナチスを念頭に破局の時代としている点を著者は批判して、それはやはりヨーロッパ中心主義であって、19世紀こそ奴隷制帝国主義による破局の時代で、20世紀は植民地解放の世紀としてみるべきであると書いているのが興味深かった。著者は、資本主義の生産性向上とイノベーション力に希望を見出していて、将来には現在のグローバリズムの弊害も克服されていくだろうと期待している。

本書の価値はここで要約したような概括にあるのではなく、その圧倒的な細部にある点を強調しておきたい。

無名子
★★★★★ 歴史的な断片を、時空を越えて紡いで俯瞰した1冊。
2023年9月29日に日本でレビュー済み

インドや中国で、家内制手工業で作られた綿布が、英で産業になり、棉花確保のため、北米などで奴隷を利用した大量生産が始まる。米の南北戦争の一因も、この枠組みの不道徳さが帰趨を左右したとは認識不足だった。