武士の家計簿(その後)」として、前田利為の相続税東条英機による)にまで触れられると面白い。

東條英機 - Wikipedia

東条英機宝生流ワキ方能楽師の家系(外様大名盛岡藩主に召し抱えられた。)で、前田の殿様が能を盛んに奨励した領地の外様とはいえ大大名だったこと、加賀藩は遅れて明治政府に帰順したから結構財産を没収されたこと、東條英機藩閥打倒の一派だったことも考え合わせると(加賀藩は微妙である。)、いろいろ興味深い。

加賀藩薩摩藩開明化を実は裏で支援していたりと、歴史の裏面史で、いろいろある。
歴史はこれからどんどん書き換えられてゆく可能性を秘めている。
ところどころに顔を出す、文献考証を踏まえてなお、英雄史観並びに人間史観が(「英雄」を取り上げずとも、人間を主な歴史のファクターとする。要は、地球物理学やその他の科学をほとんど顧みず、物語化していること。物語の中心はいつでも理念化された人間である)。科学的理解と文献的理解が本質的に異なることを示している。