今日の国語

語句の誤りを訂正し、整理した。

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「推測」が「事実の導出」であることを野矢の説明から紹介してゆく。

ところで、問い6を解くための事実が

にある。「読む」のではなく、「事実を導出」して「論証する」ことを見出さなくてはならない。
このとき、「「事実を導出」して「論証する」」を理解するには何を見るか。
述語である。
「導出」が「論証」となる、「導出」の構造を見出すこととなる。

実は、推測とは「事実の導出」、演繹とは「意味の導出」と対比され、「事実」と「意味」に着目するのだが、本質(対比構造)的には「導出」を問うことだったのだ。

結局、件の、【添削案】と【解答例】の違いは、この「導出」を「国語」として捉えているか、教えているかの問題を背景にしていたことが、こうしてわかるのである。
なぜなら、「論理」とは、「導出」するための手続きだからである。

その具体例を野矢は提出している。何を「演繹」とし、何を「推測」とするかを選ぶ問題である。


野矢は、

『根拠となる主張には、(1)意味規定、(2)事実認識、(3)価値評価、に関わるものがある。』(P52,5.1根拠,第5章 論証の評価,論理トレーニング)としたうえで、

 

(P56,5.1根拠,第5章 論証の評価,論理トレーニング)

 

と説明する。その後に、「5.2 演繹と推測」に進むのであるが、件の【添削案】と【解答例】の違いを考えるうえでも、有用であると思う。