呉座勇一『一揆の原理 日本の中世の一揆から現代のSNSまで』
2012.10.22,洋泉社株式会社
- はじめに―一揆は反体制なのか?
- 一揆とは何か
- 百姓一揆は幕藩体制がお好き
- (P.021)竹槍一揆の歴史は十年間
- (P.024)「刀狩り」の真相
- (P.026)飛び道具を使うな
- (P.028)非武装を貫く百姓一揆
因伯民乱太平記 - (P.030)百姓に怪我でもあれば、御気の毒
鴨の騒立
秩父領飢渇一揆 - (P.033)凶暴な明治の新政府反対一揆
- (P.034)百姓一揆は「一揆」を自称しない
公事方御定書 - (P.037)江戸時代は「一揆」禁止時代
伊信騒動記 - 中世こそが一揆の黄金時代
- 一揆の作法
- 一味同心—正義と平等
- (P.067)一味同心するということ
- (P.068)死なば諸共
看聞日記 - (P.070)一揆が正義である理由
興福寺牒状 - (P.073)一揆を貫く平等性原理
延慶本平家物語
源平盛衰記
天狗草子
法然上人絵伝 - (P.075)覆面が役に立つとき
鰐淵寺文書 - (P.078)一味和合と一味同心
平家物語(2) - (P.080)寺院社会の変質と「一味和合」
- (P.083)仏でなく神に誓う
傳家龜鏡 - (P.086)神仏習合と本地垂迹
- 一揆のコミュニケーション
- (P.089)一揆の情報伝達「天狗廻状」
伊信騒動記(再) - (P.091)傘連判・車連判
- (P.093)中世の「高札」はネットの掲示板
東百合文書(再) - (P.096)食べ物のウラミはこわい―「アラブの春」と「京都の秋」
- (P.099)金持ちは寄付をしろ
- (P.101)連歌―一揆の文化
筑波問答 - (P.104)イベントとしての一揆
- (P.105)匿名性による平等性
建武式目 - 「一味神水」はパフォーマンス
- (P.109)「一味神水」という儀式
伊信騒動記(3)
高野山文書
水木文書
大乗院寺社雑事記 - (P.112)なぜ紀請文を飲むのか
伊信騒動記(4)
平家物語(3)
源平盛衰記(2) - (P.115)一味神水は神秘体験か
- (P.117)「空気」という集団真理
伊信騒動記(5)
東寺百合文書(2) - (P.120)焼く起請文と残す起請文
平家物語(4) - (P.122)神に捧げ人に残す
- (P.124)荘家の一揆の交渉術
学衆方評定引付 - (P.126)「一味神水しました」宣言
- 起請文が意味するもの
- 一揆の実像
- 「人のつながり」は一対一から
- (P.159)国人一揆と百姓
山城文書 - (P.162)松浦一揆と海民
- (P.163)百姓の「逃亡」の実体
- (P.165)「自治共和国」という幻想
- (P.166)二人でも一揆
伊達家文書 - (P.170)交換する一揆契状
- (P.171)一対一の関係の連鎖
- (P.173)集合しない一揆
- (P.175)「他言無用」の秘密同盟
- (P.177)敵とこっそり手を結ぶ
- (P.179)一揆とSNS
- (P.182)君の大事は私の大事
- (P.185)デマへの対処法
二階堂氏正統家譜文書 - 縁か無縁か―中世の「契約」
- (P.189)中世は「契約」社会
世鏡抄 - (P.191)一揆契状は契約状
遠野南部家文書 - (P.193)義兄弟の契り
三国志演義
三国志
全相三国志平話
節用集 - (P.194)兄弟が「父子」に
台記 - (P.196)親子契約
雑筆要集 - (P.198)「親子契約之譲状」と中世的「家」
- (P.200)養子との違い
- (P.203)兄弟契約
- (P.204)一揆は「無縁」か?
- (P.206)一揆の中の「縁」
成願寺文書 - (P.209)起請文形式であることの意味
- (P.211)一揆契約が築く新たな絆
相良家文書 - 「一揆の時代」ふたたび
- (P.223)あとがき
- (P.231)参考文献
[その他参照]
P.005
P.021
P.023
P.83