どろろ

シンどろろ㉚ 一向一揆から戦国大名へ

(専門的な研究レベルではなく、あくまで)一般レベルで一番の基礎資料は 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon だと思う。これがわからないと一向一揆ってほぼわからないんじゃないかな?と思う。 blog.tatsuru.com…

ライプニッツがジャック・ベルヌーイに複数の場合への分解をまねかないよう忠告したことは一切なかった。すべての選択肢が一つの方向を指しているとき、ベルヌーイが純粋な(pure)状況と呼んだものがある。一方、対立しているとき、その状況は「混合(mixed…

ただし勘定を締めるのは、人生の最後を迎えたときだけである。この「心の借り」を返すことが悔悛だとすれば、これもまた会計的概念の一種と言ってよかろう。このように金銭の会計は心の会計と対をなしており、精神生活の重要な部分でもあった。 ジェイコブ・…

書簡と御文

会計と経営の七〇〇年史 ──五つの発明による興奮と狂乱 (ちくま新書) 作者:田中靖浩 筑摩書房 Amazon 帳簿の世界史 (文春文庫 S 22-1) 作者:ジェイコブ・ソール 文藝春秋 Amazon ここでは3つのことが出てこない。 アリストテレスからライプニッツに至る債務…

結局、昼寝してしまった。 かなり暑い日になると天気予報で知らせていたが、クーラーは28度にして、氷枕をしていると 日本語と西欧語 主語の由来を探る (講談社学術文庫) 作者:金谷 武洋 講談社 Amazon は 日本語に主語はいらない 百年の誤謬を正す (講談…

加賀の馬場、越前の馬場をみたので、今日は、九頭竜湖を越えて、美濃の馬場まで足を延ばそうか思ったけれど、ガソリン代も高騰しているし、1月のうちに「小旅行」を2回入れるのは放漫生活かなと思い、図書館にした。夏場のガス代と電気代をどうするか。 ww…

いろいろと考え込んでしまって気晴らしに計算をしていたら、こんな時間になった。 中世から近世に向かう中で、荘園経営を軸として(背景は、小氷河期にあって、銭経済の、交易技術の、土木農業技術の、社会制度の発展であるとか。)、全国で多様な自治が成立…

堅田は浄土真宗だったけれど、中国で再び浄土宗が興って、それが日本に流れて来たんだね。 「江戸」の元になった「厭離穢土」も往生要集から来ているのか。 これが興味深いことに、 功過格(こうかかく)とは? 意味や使い方 - コトバンク を、{類名|数量×単…

ちょっと疑問に感じたので newspicks.com 雲棲祩宏 - Wikipedia 週刊 仏教新発見 30 萬福寺 中国・明時代の正統臨済宗を嗣いだ寺(朝日ビジュアルシリーズ) 作者:作成者 朝日新聞 Amazon 新アジア仏教史08 中国 III 宋元明清 中国文化としての仏教 佼成出版社…

FAQとチュートリアル

真宗研究/真宗研究50号/真宗研究50号松金直実「近世山村社会における真宗道場の性格――越中国射水郡葛葉村名苗家を事例として――」 「惣」と道場の関係 松金 直美 (Naomi Matsukane) - マイポータル - researchmap 戦国の寺・城・まち: 山科本願寺と寺内町…

日本荘園データベースの検索 北陸地方の荘園・近畿地方の荘園I (講座 日本荘園史6) 吉川弘文館 Amazon www.kosho.or.jp 荘園が「人の支配」(神人,神田)から「土地の支配」に移行する過程で、「郷」などを通じたそれらが一体となった「事業」の支配を中世…

シンどろろ [メモ]

そろそろ、自分の中で「シンどろろ」が佳境に入って来た。 中世の「アナーキー」は、今で言う、コンツェルンのアナロジーとして理解するとわかりやすいかもしれない(分かりやすいがゆえに間違っているかもしれない)。 コンツェルン - Wikipedia つまり、よ…

シンどろろ ㉙

呉座勇一『一揆の原理 日本の中世の一揆から現代のSNSまで』2012.10.22,洋泉社株式会社 はじめに―一揆は反体制なのか? (P.001)「ポスト3.11」の不安な時代に (P.001)現代社会は「新しい中世」 (P.001)戦後歴史学の「一揆」観 (P.001)一揆は「人…

シンどろろ ㉘

経緯がありすぎて、話がややこしくてかなわん。学校に通っていたころには、「建武の新政」なんて遠いところの話で、(当時にあって)時代に逆行した 怪体 ケッタイ なことをやっとるなぁとピンと来なかったが、なんとも近場の話だったというね。それを言うて…

シンどろろ ㉗

そうなれば、当然黙っていないのが、顕密仏教勢力、とりわけ延暦寺である。 谷口雄太. 分裂と統合で読む日本中世史 (pp.). 山川出版社. Kindle 版. 戦国期の浄土真宗、日蓮宗の台頭に「顕密仏教勢力」就中比叡山が黙っていなかったと続くのであるが、そもそ…

シンどろろ ㉖

markovproperty.hatenadiary.com ちょうど『どろろ』の時代も多元的な時代であって、一元的な社会から見ると「アナーキー」な様相で、だからこそ、「契約」という技術の発展を見たように思う。それが本当に「個人」かどうかはともかく、それは、中近世的な限…

[メモ]理念法と法多元論

LGBT理解増進法成立後の課題 トイレのあり方を変える必要はあるのか?(千田有紀)#Yahooニュースhttps://t.co/MUvhdAgbSs — 小谷野敦アンチTRA (@tonton1965) July 28, 2023 だから、理解のアプローチとして(正しいかどうかはわからないが) 「不特定多数」…

シンどろろ ㉕

markovproperty.hatenadiary.com 応仁の乱の前後で兵庫の支配がどうなったかから、戦国大名の成立について考えたかったが、混乱してしまった。本当は、 file:///S:/rekiken_765_41.pdf 書評 浦長瀬 隆『中近世日本における貨幣の流通史ー取引手段の変化と要…

シンどろろ ㉔

なにしろ、経緯がややこしい。加賀の一向一揆は富樫氏を追い出したのであるが、これが高田門徒と結んでいたためである。 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 作者:呉座勇一 中央公論新社 Amazon 応仁の乱で興福寺はどうなったか。 ところが、後白河が…

シンどろろ㉓

『三州志』は流れを追うのによいのであるが、なにしろ、人が次から次に出て来て、読んでいる方が混乱してしまう。また、読んでいると、自然と戦国の大名の話に繋がってゆくので、とりとめもない。 三州志 〔第3〕 〔ケンコウ〕余考 巻之1−9 , 富田景周 編…

シンどろろ ㉒

markovproperty.hatenadiary.com こういうのを見ると、上杉謙信の「騎馬隊」が「無敵」だったというのは、いや、騎馬民族じゃあるまいに、そんな馬が居たかわからないうえに、古代中国の秦の時代からそもそも軍馬だって、訓練しないと使えないぞ。「運用」す…

シンどろろ ㉑

「(土地)開発能力」ということでは、古代は古墳、中近世は城だったんだよな。 前方後円墳は、掘るところから始まるらしい。山城の造営と比べてどうか。 それはそうと、 (加能郷土辞彙, 日置謙 編 , 昭和17 - 国立国会図書館デジタルコレクション) 謙信に…

シンどろろ ⑳

ようやく、能登に戦国大名の畠山氏が生まれた。科学なき時代に、文物と統治と経済が不分明だから、幕府系、神寺系、新興勢力が入り乱れていたらしい。 しかも、どこもそんな感じだから、あっちで騒動が起きてこっちの負担が強いられると、こっちの言うことを…

シンどろろ ⑲

高尾城跡分布調査報告書 - 全国遺跡報告総覧 は読んだ。 「加賀一向一揆」は地場豪族の勢力争いで、「戦国の論理」に従っているだけなんだけれど、なぜ「一向一揆」として成立したかは、むしろほかの戦国大名はどうやって成立したのかって話になる。 今日は…

シンどろろ ⑱

一向一揆の研究 作者:鋭夫, 井上 吉川弘文館 Amazon 1900年夏に大和の飛鳥坐神社を一人で訪れた折に、9歳上の浄土真宗の僧侶で仏教改革運動家である藤無染(ふじ・むぜん)と出会って初恋を知ったという説がある。富岡多惠子によると、迢空という号は、この…

シンどろろ ⑰

ベルクソンの哲学は、当時の若い世代や学会まで広く受け入れられ、ベルクソンブームが巻き起こりました。夏目漱石や西田幾多郎、小林秀雄など、日本の文学者や哲学者、思想家も愛読し、影響を受けました。 「ベルクソン」とその思想とは?著書『時間と自由』…

シンどろろ ⑯

なんだろう。何かを考えていたと思ったが、あまりにいろいろなことがショックで忘れてしまった。 良い考えは実行しなくてもよい考えだろ。占いなんて本当に駄目だな。 ウィキペディアにルソーの子孫のジェームズ・ルソーってのがいるんだが他言語版がないん…

シンどろろ ⑮

markovproperty.hatenadiary.com なんだ、石原慎太郎『太陽の季節』の最期の謎だった「玩具」の正体がわかった。 ルイーズ つまり、古い玩具を棄てて、新しい玩具の方に手は出したものの、扨て、その玩具で遊ぶ段になると、どうも勝手が違つて、面白くないつ…

シンどろろ ⑭

暁烏敏の言っていることを「唯識」と言ってしまえば楽なのであるが、なにしろ、本人んがその言葉をこの簡易なパンフレットで使っていない。 「唯物論」「唯心論」「唯霊論」を排他的な概念と思ってないように読める。仏教の説明にギリシャ哲学の知見を取り入…

シンどろろ ⑬

手長姫 英霊の声 1938 -1966 (新潮文庫) 作者:三島 由紀夫 新潮社 Amazon 生活中心の決定 - 国立国会図書館デジタルコレクション 日本教育学原義 - 国立国会図書館デジタルコレクション ハイネ氏独逸宗教哲学史 - 国立国会図書館デジタルコレクション 仏教と…